自分SRA作成歴上最高特性のSRA
今まで自作した中で室内運用上最も良い特性を示したSRA。
様々な作成をした中でシリンダーとディスクを組み合わせたSRAは特に良い特性を現しました。
写真は40m用ですが、その前に作った80m用では室内から50W運用にてアジアンロシアとの交信に成功しています。
そしてシリンダー+ディスクの特性の良さに加えて今回はコイルの下地のボビンに当たる絶縁パイプが無い完全な空芯を実現させました。
下地がないと線間容量が減るので同じインダクタンスでは巻き数がより多く必要になります。これは全体的に並列共振に関する容量が減ったことに起因していますが、SRAは容量が少ない方が良い特性を得られるようで、一段と性能が上がっています。
確かに室内から運用して受信感度も良くなり良く飛んでいます。
40mバンド用を作った中では最も良く飛ぶと感じています。
80m用は完全空芯では無かったので次はそこに挑戦してみたいと思っていますがこれはかなりの難問です。なにせボビンが無いのですから大きなコイルをどう支えるか難しい問題です。でも挑戦する価値があるほど性能が良くなるのだからヤルッキャない。
ところで・・最初この形でディスクを銅板で作りました。
そうしたら電波が出ない、アンテナとして機能しない、まるっきり飛ばない。
受信感度も惡い、帯域幅が非常に狭い、そういう物ができました。
アルミシリンダーと銅ディスクの組み合わせでは電磁波放射メカニズム上何らかの阻害要素が発生しているようです。
この現象は以前2重ディスクで経験しています。ディスクタイプSRAでディスクを2重にすると良いことが起こりますがアルミと銅を組み合わせるとやはり電波が出なくなる現象でした。同じことが起こっていると考えられます。
このことはSRAの電磁波放射メカニズムの詳細解明のヒントにも成りうる現象として捉えることが重要でしょう。