SRAでの現象で最近思い始めたこと。(考察、推測)
先に段重ねで全体として一つの共振周波数を得るSRA構造で放射ローブが水平方向に圧縮されて利得が上がる現象を書いた。
そして電極効果についても書いた。
これらは同じ現象が起こっているのではないかとも書いた。
しかし、最近これらは同じ現象ではないのではないかと考え始めている。
確かにローブが水平方向へ集束されて強くなっていることは同じようなのだが・・
同じ原因でそうなっているかどうなのかは疑問が出てきた。
段重ねの作用は電極効果とは違う原因かもしれないと思うようになってきている。
段重ねを分解して一列に並べると縦列効果として指向性が出てくる。
指向性は電極効果と同列には考えられなくなってきている。
指向性に関してはやはり進行波の存在があると考えているのだが、これは電極効果と思考的に結びつきにくいのではないか。
(考えようによっては無指向性的に360°電極が進行波を促進していると言う事があるかも知れないのだが)
同じではないかもと思い始めたが・・基本は同じなのかも知れない。
何しろ、そう違った色々な原理がヤタラメッタラ発生するなんてことはありえないことで大抵は違うように見えても基本原理は一つでないとおかしいのだから。
うまく両者を説明出来る原理があるかも知れない。
SRAの基本的原理は基本的には電磁方程式によって説明されている。
何ら新原理が存在している訳ではない。SRAが電磁方程式に矛盾するなどと言う否定論は式の理解が浅いだけのこと。
電極効果も縦列効果、指向性発生、利得向上もすべては賢人の残した方程式の中に隠れているものと考えられる。読み解く努力がまだ足りないだけなのだろう。