受信アンテナは大きいほど良いか その2
まず大きいとか小さいとかの定義は何なのか?
長い短いなのか、立体的な大きさなのか。
普通受信アンテナと言えば長い線を張り巡らして簡易的に使うので長さが長いほど良いと考えがちでしょう。
でも短くてもアンテナカップラーで整合を取ったり、短縮コイルを挿入して電気的な長さを稼いだりして見ると短くても良く聞こえるアンテナになります。
ワイヤーの長さは波長に共振していると良いアンテナになることは良く知られています。
一番短くて1/4波長の長さでしょう。
巨大な導体の板だと大きなアンテナになりますが、共振していないと良いとは言えません。
大きければ、長ければ良いと限らないようです。
長ければ空間に飛んでいる電波を捉えやすいと考えるのは間違いです。
電波は紐のような波でくねくね飛んでいる訳ではありません。
それこそこれでは捕虫網の例えと同じになってしまいます。
アンテナがあって、そこの空間の電磁界が変化している状態を捉えている。
そう考えると長くなくても良さそうです。
空間に接する面積の方が長さより優先していることでしょう。
直径1mmの長さ20mのロングワイヤー、
直径20Cmで長さ20Cmのシリンダー
そして、どちらも受信周波数に共振しているとすると・・・
SRAは共振部分と放射体を別々に構成しているアンテナと考えられる。
20mのワイヤーは波長40mに共振していると考えるとワイヤー長で共振を担っている
と言うことで長さこそ違うが空間振動を捉えることに対しては似たような動作をしていると考えても良さそうだ。
長くなくても空間に接する面積は似たような物として動作させることが出来ている。
蛇足ですが・・・
別の見方をするとギュット詰まっているSRAの方は重い、重くなる要素が大きくて、実用上そのことは充分配慮する必要はあります。
私の考えるSRAの重大な問題点は嵩張る、重くなりやすいと言う点でしょう。
共振コイルからの電磁誘導電流をシリンダーに伝えてシリンダー表面の電流拡散時のエネルギーが放射抵抗へと変換され電磁波放射をしているのでシリンダー導体の錆は大敵となり屋外放置の際の重大な問題となりここが長持ちさせる工夫のしどころとなります。
経験してみるとそうとう困難な問題でもあります。
雨対策は非常に重要です。
あはは・・・話が脱線してしまいました。