ja1jyc’s blog

Super rad antenna (SRA)

SRA2018年上半期まとめ。

今年は例年のように研究テーマは決めていなかった。
理由はもう出尽くしただろうから地道に行こうということと、脊柱管狭窄症の痛みで大したことは出来ないだろうと言うこと、家内の手術もあってバタバタしていることなど重なったためだ。
それでも振り返るとかなり新規の発見もあった。
1)ロール状コイル、シリンダー状コイルによるコイル、シリンダー一体のSRAが作れた。
2)同時に同じ原理でディスクへ移行し、積層コイル状ディスクタイプも作れた。
これ等の特徴としてはV、UHF用のSRAは細かくなり過ぎて良いものが作れないと言う難点が克服できたこと。ロールや積層の深部から外層部まで共振を得ることがかのうになり幅広いマルチバンド化が可能になる利点が見つけられた。
3)シリンダーやディスクに1スリットを入れることでディスクにおいてはスリット方向に指向性が出ることが見つかった。
シリンダーは天井方向に向かう指向性と水平角方向と二重になるので水平方向の指向性は得られていない。
4)これらの応用としてスリットの数を増やして行くと丁度上下段重ね多段構成のSRAと同じように放射ローブが水平方向に扁平になることが観測された。
V.UHFではローブが扁平になるのは有効だがHFにおいては弊害も多いことも実運用で確認出来た。(GW通信は強くなるが地上高が低いと電離層伝搬ではハンディが出てしまうようだ)
なを、ディスクの1スリットタイプの縦列でSRAB化するのは向いているのではないかと期待しているところだ。

以上大きなところでは4つの新たなことが見つかった。下半期ではこれらをもう少し追及し実運用で確認して行こうと思っている。
(実験に使った試作品の写真などは逐一FBへ掲載して来ているの)