SRAは難しいだろうか。
どうやら出来ない人にとっては相当難しいらしい。
上手く作れない人は真似をしても、相談、アドバイスをもらっても上手くSRA動作しなくて断念してしまう人も多いようなのだ。
そういう人にとってはかなり難しいと言う事らしい。
過去には出来ない人たちの中には自分に出来ないのだからこれは嘘なのではないかとSRA否定者に向かう人もいたようだ。
上手くなんなく作ってしまう人もいる。
そういう人にとっては簡単なのだろう。私も最初簡単だと思った。
しかし何回も作る内に同じなのに上手く動作しないものも出来て来てその原因がなかなか判らなかった。そういう意味では難しかったとも言える。
兎に角コイルとシリンダー(あるいはディスク)しか構成上主要な部品は無いのだから
製作そのものは簡単です。
問題は正式にSRAとして動作しているかどうかなのです。
コイルとシリンダーですから下手をすれば単なるローディングコイルとカパシターハットの短縮アンテナになってしまう可能性があります。
上手くSRA動作しないのはこれです。
コイルは目的周波数に共振していること、コイルで発生したエネルギーはシリンダーへ
誘導電流として効率良く渡されていること。
インピーダンスマッチングがきちんと取れていること。
この時同軸ケーブルは使わないで測定器直結を心がけることが間違いを防ぐポイントです。
共振を調べるにしてもケーブルがつながっているとコイル本来の共振が見えない可能性があり、ケーブル込みの共振周波数に調整してしまう間違いを犯します。
昔は発明者の会社でアマチュア無線用に販売をしていた時期もありました。
その商品を購入して正しいSRAなのにTX側にアンテナチューナーを入れてチューニングして折角のSRAを単なるトップロードアンテナとして使ってしまう人がいました。これは笑い話のようで笑えません。
そうなるとアースが必要です、これは短縮モノポールアンテナに化けていますから当然です。
SRAは原則アースは無くても動作します。むしろ間違いを避ける意味からもアースは外して置いたほうが良いかも。
SRA動作をきちんとさせてから、避雷、保安用にアースを使うのは否定はしません。
よく聞く話にそんな小さなアンテナで飛ぶはずがない、近くにワイヤー系のアンテナが
あってそこへ誘導してそこから電波が飛んでるのではないか・・と言う。
SRAがそのワイヤーへ誘導出来るなら繋がっていないのだから、それはそれで強力な
電波がSRAから出ていることを暗示している話で、矛盾してしまいます。
しかし、SRAから出た電波が近隣にある共振するワイヤー系アンテナを振動させた場合
本来は困ったことが起きます。
SRAからワイヤー系へ誘導しワイヤー系から二次的に電磁波放射があるとSRAへ戻って来ます。これが実際にはSWRの極端な悪化影響が出てしまい、SRAとしての動作が著しく損なわれるのです。結果的に近隣に同じバンド用あるいは誘導されるワイヤー系アンテナがあるとSRAは使い物にならなくなってしまいます。
当局の場合ですとトランシーバーの保護回路が動作してしまいパワーセイブされて動作しなくなります。
以前の実験では7MHz用SRAと同じ敷地内にラディックス社の7MHz用バンザイ
アンテナを置くとSRAは著しい性能悪化して使えなくなりました。
そのバンザイアンテナを直線にして垂直DPとして設置した場合には影響が感じられなくなりました。これはSRAが水平偏波でDPが垂直偏波になったのでDPからのフィードバクがなくなったからでしょう。
ようするに近くによく飛ぶワイヤー系があったらそれでよく飛ぶようになるどころか
ダメになるのです。
160mバンド用SRAのタワーアンテナ放射説も同じく大変な矛盾をはらんでいます。
160m用SRAは当然縦置き設置ならば水平偏波です、仮にタワーが共振して放射しているなら縦に長いタワーは本来は垂直偏波でしょう。ならば影響が無くて当たり前、
そして二次放射は起きていないのです。
SRAタワー放射説はよく考えれば矛盾していることに気がつくはずなのです。
SRA同軸ケーブル放射説というのもあります。
この場合には二次放射を言っている訳ではなくて同相電流による放射を言っているのでしょう。
一体どれほどの放射があると言いたいのでしょうかはなはだ疑問です。
SWRは極めて良好、同相電流を測定しても問題な電流は検知していない。
そんな状態で離れた場所で偏波を調べるとまさしく水平偏波で垂直精分は引っかからない。これでも同軸から出ているのだろうか。
同軸はしたから上に垂直に立ち上がっているからアンテナとして見立てれば垂直アンテナでしょう。水平偏波はでそうありません。
そもそも同軸ケーブルなしで調整してそのままQRVしてエリア超えQSO出来るのだから無いものからは出ませんよ。
基本的にやってはいけないことがあってそれをやっている人にはSRAは作れない。
購入したり誰かから譲り受けてもSRA動作させられない人がいることも確かです。
そういう人はやってはいけない基本を守れない人でしょう。
簡単なことを守ればSRAは簡単に作れ簡単に使えるものです。
(石頭には一生作れないのかも知れません、ワイヤー系よりは難しいと言えるのかも)